Wispecsの技術
Wispecsの技術
・Preparation of a Bioadhesive Poly(Acrylic Acid)/Polyvinylpyrrolidone Complex Gel and Its Clinical Effect on Dental Hemostasis. Gels 2022, 8, 462. DOI: https://doi.org/10.3390/gels8080462
・Bioadhesive and Biodissolvable Hydrogels Consisting of Water-Swellable Poly (Acrylic Acid)/Poly (Vinylpyrrolidone) Complexes. J. Biomed. Mater. Res. B Appl. Biomater. 2020, 108, 503–512. DOI: https://doi.org/10.1002/jbm.b.34407
・Bioabsorbable Bioadhesive Hydrogel Comprising Poly (Acrylic Acid) and Poly (Vinylpyrrolidone) for Adhesion Barrier and Hemostatic Device.MRS Commun. 2015, 5, 291–295. DOI: https://doi.org/10.1557/mrc.2015.14
PAA/PVP Wispecsの形態
PAA/PVP Wispecsの形態
スポンジ
フィルム
スポンジの走査型電子顕微鏡写真
PAA/PVP Wispecsの特徴
PAA/PVP Wispecsの特徴
・主原料は医薬品添加物、食品添加物として認可された安全なもののみで、哺乳動物由来の成分は含みません
・水やアルコールを加えると瞬時に膨潤して柔らかく透明な水和ゲルとなります
・精製したゲルは皮膚、粘膜、歯、骨などの生体組織や金属、一部のプラスチックに接着性を示します
・乾くと容易に剥がせるため、剥離時の刺激は小さく押さえられます
・生体内では自然にゆっくりと再解離して元の水溶性高分子に戻ります
・原料は安定供給されており、特別な装置無しで再現性良く生産できます
<止血効果>乾燥したフィルム状、あるいはスポンジ状のPAA/PVP Wispecsを出血している傷に当てると、体液、血液を吸収して瞬時にゲル化して接着し、傷口を塞いで出血を止める機能があります。この止血機能を利用して、現在金蘭兄弟有限会社から「パイテック・デンタル」の商品名で、抜歯後の止血材として商品化がされています。
<痛みの軽減>また、Wispecsのスポンジをすり傷や靴擦れ等に適応すると、貼った途端に痛みが軽くなります。 傷口が痛むのは、むき出しになった神経末端が空気や衣服に触れるためです。血液、体液で膨潤したWispecsの水和ゲルは傷口で露出している神経末端を優しく包みこみ、刺激を防いで痛みを軽減します。
<治癒促進>乾いたWispecsを傷に当てると、Wispecsは血液や体液を素早く吸収し、ゼリー状の水和ゲルとなります。この時ゲルの中には多くの血球細胞が入り込んできます。そしてこれらの血球細胞は、環境の変化で刺激を受け、傷の修復に有効な様々な成長因子などを分泌します。膨潤したWispecsのゲルはその内部にこれらのタンパクを保持して、創面にむけてゆっくりと徐放するために治癒促進効果が期待されます。
<止血効果>乾燥したフィルム状、あるいはスポンジ状のPAA/PVP Wispecsを出血している傷に当てると、体液、血液を吸収して瞬時にゲル化して接着し、傷口を塞いで出血を止める機能があります。この止血機能を利用して、現在金蘭兄弟有限会社から「パイテック・デンタル」の商品名で、抜歯後の止血材として商品化がされています。
<痛みの軽減>また、Wispecsのスポンジをすり傷や靴擦れ等に適応すると、貼った途端に痛みが軽くなります。 傷口が痛むのは、むき出しになった神経末端が空気や衣服に触れるためです。血液、体液で膨潤したWispecsの水和ゲルは傷口で露出している神経末端を優しく包みこみ、刺激を防いで痛みを軽減します。
<治癒促進>乾いたWispecsを傷に当てると、Wispecsは血液や体液を素早く吸収し、ゼリー状の水和ゲルとなります。この時ゲルの中には多くの血球細胞が入り込んできます。そしてこれらの血球細胞は、環境の変化で刺激を受け、傷の修復に有効な様々な成長因子などを分泌します。膨潤したWispecsのゲルはその内部にこれらのタンパクを保持して、創面にむけてゆっくりと徐放するために治癒促進効果が期待されます。
Wispecsの特徴の説明の4項目
接着性
PAA/PVP Wispecsは、PAAとPVPの二つの高分子が部分的に結合し、非結合状態のカルボキシル基を多く有するため、生体組織の皮膚や粘膜、さらに金属や特定のプラスチック材料に強く接着します。生体内分解性
カルボキシル基の水素結合に基づく複合体の場合は、膨潤したハイドロゲルが生体内に放置されるとカルボキシル基が徐々に中和され、二分子の間の水素結合が解離して元の水溶性高分子にもどり、溶解します。柔軟性
Wispecsは水素結合、疎水結合などの物理結合で架橋したゲルであるため、注射針などを通して細長く変形させても再び大きなかたまりに戻り、皮膚、粘膜、漿膜などの組織に接着します。Wispecsの展開
膨潤性高分子複合体ゲルであるWispecsは、新しい生体接着剤として外科的治療手法の可能性を広げ、また、安全な接着、粘着剤として食品や化粧品分野への応用が期待されます。Wispecsの特徴の説明の4項目
接着性
PAA/PVP Wispecsは、PAAとPVPの二つの高分子が部分的に結合し、非結合状態のカルボキシル基を多く有するため、生体組織の皮膚や粘膜、さらに金属や特定のプラスチック材料に強く接着します。生体内分解性
カルボキシル基の水素結合に基づく複合体の場合は、膨潤したハイドロゲルが生体内に放置されるとカルボキシル基が徐々に中和され、二分子の間の水素結合が解離して元の水溶性高分子にもどり、溶解します。柔軟性
Wispecsは水素結合、疎水結合などの物理結合で架橋したゲルであるため、注射針などを通して細長く変形させても再び大きなかたまりに戻り、皮膚、粘膜、漿膜などの組織に接着します。Wispecsの展開
膨潤性高分子複合体ゲルであるWispecsは、新しい生体接着剤として外科的治療手法の可能性を広げ、また、安全な接着、粘着剤として食品や化粧品分野への応用が期待されます。